
新しく登場した敵や味方など、あるキャラクターの強さを読者、視聴者にアピールするためのやられ役である「かませ犬」として有名なキャラクターをまとめています。別のキャラクターを立てるために犠牲になる悲しき存在の「かませ犬」キャラの中から特に人気の特撮作品とアニメ作品のキャラを厳選しました。かませ犬界のスーパースターが満載です。
ミケ・ザカリアス(「進撃の巨人」Season2 第1話)

ミケ・ザカリアス(「進撃の巨人」Season2 第1話) 「獣の巨人」の強さを引き立てるための典型的なかませ犬として壮絶な死をむかえる。
ミケ・ザカリアスとは、漫画『進撃の巨人』の登場人物。ミケ・ザカリアスの最期は第35話(アニメ版「進撃の巨人」第26話・Season2 第1話)。
「獣の巨人」の予想外の行動により片足を負傷し、立体機動装置を奪われる。敵の特異性に恐怖しつつも、なお勇気をふりしぼって戦い抜くことを決意しブレード片手に立ち上がったが、獣の巨人の一言により今まで止まっていた周囲の巨人がミケに殺到。最後の意地も折れ、凄絶な悲鳴を上げながら捕食された。

ミケ・ザカリアスの「進撃の巨人」Season2 第1話を盛り上げる壮絶な死に様。まさに第一話に用意される典型的なかませ犬役と言える。
サイボーグ化したフリーザと父親のコルド大王は謎の少年・トランクスのかませ犬に。
メカフリーザは、漫画・アニメ「ドラゴンボール」に登場するフリーザがサイボーグ化した姿である。ナメック星での孫悟空との戦いに敗れたフリーザが、サイボーグとして甦った姿。
悟空への復讐に燃えるフリーザは、意識を取り戻すや否や地球侵攻を宣言し、コルド大王と数名の部下と共に地球へ来襲。
コルド大王「小さな星だ・・・一発で消してしまえばよかろう」
フリーザ「それじゃあボクの気がすまないよ・・・あいつに思い知らせてやりたいんだ、パーワーアップしたボクをね・・・」
辺境の星の大地に降り立った彼の前に立ちはだかったのが、謎の少年・トランクスであった。
トランクスは、鳥山明の漫画・アニメ『ドラゴンボール』の登場人物。ベジータとブルマの息子。
フリーザは超サイヤ人のトランクスに勝負に挑んだもの、体を一刀両断され、さらに体を切り刻まれた挙句、とどめのエネルギー波で完全に消滅させられた。直後にコルド大王もトランクスによって倒されており、親子共々あっけない最期を遂げた。
その後は作中のキャラクターの戦闘力の上昇が進んだ結果、宇宙最強からは程遠い存在となってしまい、界王神に「一撃で倒せる」とまで断言された。
メカフリーザは、ナメック星での孫悟空との戦いに敗れたフリーザが、サイボーグとして甦った姿。フリーザの異変を察知した彼の実父であるコルド大王とその部下たちによって発見・救出され、本国の惑星へ送還された後に科学者たちによって改造手術を施され完全復活を果たした。
最期は身体を剣で一刀両断され、挙句バラバラに切り刻まれた後にエネルギー波を浴びせられ完全に消滅させられてしまった。アニメ版では僅かに戦闘シーンが追加されているが、結局はトランクスに傷一つ負わせる事が出来なかった。

フリーザの父親の「コルド大王」もトランクスにあっさりと殺される。ラスボス風でありながら、まさに典型的な「かませ犬」キャラ。強烈な「出落ちキャラ」としてドラゴンボールでも有数のネタキャラとして人気に。
コルド大王は、孫悟空を倒すため、メカフリーザと共に地球に来襲したが、未来からやって来たトランクスに行く手を阻まれる。彼の手によりフリーザが殺された後、その際使用した剣が優れていると勘違いし奪い立ち向かうも、案の定敵わず心臓を気功波で撃ち抜かれた挙句バラバラに吹っ飛ばされ瞬殺された。
アニメ版では「星をやるから助けてほしい」と命乞いをする情けないシーンも追加された。
前章で死闘を繰り広げたフリーザの父親と言う鳴り物入りで登場したキャラだが、その強烈な出落ち振りからドラゴンボールでも有数のネタキャラとしてファンに愛されている。
エヴァンゲリオン弐号機(新世紀エヴァンゲリオン) 旧劇場版はみんなのトラウマ。

エヴァンゲリオン弐号機(新世紀エヴァンゲリオン) 華々しく登場するも、物語の終盤以降、典型的な「かませ犬」になってしまう。旧劇場版はみんなのトラウマ。
エヴァンゲリオン弐号機は、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する架空の兵器、EVAシリーズのうちの一つ。EVAの量産を前提として作られたいわば先行量産機。
NERVドイツ第3支部で組み立てられた。搭乗者は惣流・アスカ・ラングレー。コア(魂)はアスカの母親である惣流・キョウコ・ツェッペリン。
テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」本編第9話でアスカとともにさっそうと登場したが、ストーリーが進むにつれてアスカに適合性があるか疑問符がつくようになり、旧映画版や漫画版ではとんでもない目にあうことになってしまった。
エヴァンゲリオン弐号機は、旧劇場版(『Air/まごころを、君に The End of Evangelion』)では9機のEVA量産機を相手に大立ち回りを演じるも、活動限界を迎えて停止、直後に再生・復活した量産機達によってアスカを乗せたまま捕食されてしまう。
EVA量産機は、旧劇場版(『Air/まごころを、君に The End of Evangelion』)にのみ登場する。ゼーレの用意した、NERV壊滅作戦および人類補完計画発動の切り札。搭乗者は存在せず、渚カヲルのダミープラグによって自律稼働する。コア(魂)の正体は不明。
劇場版25話『Air』では、9機でEVA弐号機1機と戦闘。
復活を遂げたアスカの駆るEVA弐号機の圧倒的な力を前に量産機は次々と破壊されるが、弐号機の活動限界の間際に9号機がロンギヌスの槍を放ち、弐号機の頭部を串刺しに。
弐号機が動けなくなった後、9機全てが再起動し弐号機を捕食。その後、上空から全機でロンギヌスの槍を突き刺し葬った。
このシーンのインパクトや量産機の不気味な形状などから、みんなのトラウマとして語られることも多い。
アンツィオ高校の隊長「アンチョビ」(ガールズ&パンツァー) TV版はかませ犬に。OVAや映画では活躍
アンチョビは、アニメ「ガールズ&パンツァー」の登場人物。戦車道全国大会の大洗女子学園の二回戦の対戦相手のアンツィオ高校の隊長。
アンツィオ高校は調子に乗ると手ごわいとか今の戦力で勝てるかどうか等かなりの強敵と思われていたが、試合の描写はわずか10秒しかなく、戦闘シーンは一切無く撃破されて敗北してしまった。テレビアニメ版「ガールズ&パンツァー」でのアンツィオ高校は、典型的なかませ犬扱いだった。あまりにも不遇な扱い。
OVA『ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!』にて、TVアニメ版では尺の都合上で割愛された大洗女子学園の二回戦「アンツィオ高校戦」の試合内容と隊長「アンチョビ」の人柄が明かされる。彼女自身の指揮能力は優秀な方であり、資金難と非力な戦車ばかりのチームで理に適った戦術を駆使している。
映画版「ガールズ&パンツァー」の後半でも大活躍したアンチョビは、TV版のかませ犬キャラから一気に人気のヒロインキャラへ格上げした。
アンドロメダ (さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち) 白色彗星のかませ犬に。

アンドロメダ (さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち) 期待の新鋭戦艦として華やかに登場するが、白色彗星の恐ろしさを引き立てるかませ犬として消滅する。
アンドロメダは、劇場版アニメ『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』、テレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト2』の2作品に登場。対ガミラス戦役後、再建復興した地球が新たに建造した、アンドロメダ級宇宙戦艦一番艦にしてネームシップ。地球防衛軍連合宇宙艦隊旗艦。西暦2201年就役。
劇中では「宇宙の平和を守るリーダーとしての地球」の象徴として扱われており、期待の新鋭戦艦として華やかに登場する。
パイプオルガン 『白色彗星』最高に怖い曲。アニメ史上屈指のトラウマBGM。
白色彗星帝国(はくしょくすいせいていこく)は、アニメ「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」の『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』および『宇宙戦艦ヤマト2』に登場する架空の国家。
大宇宙を地球へ突き進み、迎え撃った地球防衛軍連合艦隊の拡散波動砲斉射をまったく受けつけず、連合艦隊を飲み込んでしまう。その後、ヤマトはデスラーが言い残した弱点「渦の中心核」を収束した波動砲で攻撃し、ガス帯を消滅させることには成功するが、中から都市帝国が出現する。
ズォーダー大帝「どうだ、わかっただろう。宇宙の絶対者は唯一人、この全能なる私なのだ。命あるものはその血の一滴まで俺のものだ。宇宙は全て我が意志のままにある。私が宇宙の法だ、宇宙の秩序だ。よって当然、地球もこの私のものだ。ムハハハハ、アハハハハハハ!!」
『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』では、アンドロメダは、冒頭の進水式にて初登場。宇宙の平和を守るリーダーである地球のシンボルとして紹介され、テスト航海に出航する。その際、帰還した古代進が艦長を務める護衛艦と上空で擦れ違い、その圧倒的量感で地球の復興を印象付ける。
その後、中盤で地球艦隊を率いて白色彗星帝国のバルゼー艦隊と土星空域で交戦し、敵艦載機部隊や潜宙艦隊を退け、敵本隊を拡散波動砲によって壊滅させる。白色彗星には艦隊全艦による拡散波動砲の一斉射撃をかけるも、拡散が災いして彗星の核を貫けず、白色彗星の渦に飲み込まれて連合艦隊もろとも消滅する。
「マジンガーZ」の敗北 衝撃的な主役メカの交代によるかませ犬化。

旧主役メカ「マジンガーZ」が秘密裏に開発されていた新主役メカ「グレートマジンガー」のかませ犬となる。マジンガーZの敗北、そして新ヒーロー登場。衝撃の連続!!
超合金Z製のロボット「マジンガーZ」は、巨大な人型ロボットに主人公が乗り込み操縦するという、「巨大ロボットアニメ」と呼ばれる分野に分類される初めての作品。平均視聴率22.1%(最高視聴率は、第68話の30.4%。ビデオリサーチ関東地区調べ)の大ヒット番組となり、続編の『グレートマジンガー』『UFOロボ グレンダイザー』と合わせると4年を越える長期シリーズとなった。
旧主役メカは、最初に登場したころは無敵の強さを見せていたが、敵がパワーアップしていくにしたがい苦戦しはじめ、完膚なきまでに敗れ去ったころ、秘密裏に開発されていた新主役メカが登場し、主役メカの交代が行われる。
十神白夜(ダンガンロンパシリーズ) かませメガネの愛称(蔑称?)を得てしまっている。
十神白夜(とがみびゃくや)はゲームおよびアニメ「ダンガンロンパ」の、希望ヶ峰学園関連シリーズに登場するキャラクター。超高校級の御曹司。
いきなり調子に乗って披露した推理が間違っていたどころか、苗木誠があっさり発見した重要な証拠を見落としていた(つまり、主人公である苗木を立てるための噛ませ犬)。
「かませメガネ(眼鏡)」とは、十神白夜の愛称。 最初に言い放ったのは「ダンガンロンパ」4章における朝日奈葵。 その後ファンが広く十神をかませ扱いし過ぎたためか、ネタとしての「かませメガネ」の呼称が定着してしまい、誰が最初に言いだしたのかが既にあやふやになっている人も多い。
十神白夜は、主人公補正がかかった苗木誠の推理には一歩及ばないことが多々あり、モノクマには「主人公みたいな雑魚キャラ」と言われた。
彼は事件の大筋は突き止めるもののいつも核心には苗木誠(超高校級の「幸運」)や霧切響子(超高校級の「探偵」)と比べて一歩及ばないことから、朝日奈葵(超高校級の「スイマー」)には「噛ませメガネ」と言われるなど因果応報(?)とも言える扱いを受けている。まさに主人公である苗木を立てるための噛ませ犬である。
特戦四課(喰霊-零-)真の主人公の強さを際立たせる為に設定された大掛かりなフェイク
特殊部隊「特戦四課」は、テレビアニメ『喰霊-零-』に登場する特殊部隊。 正式名称は、防衛省・超自然災害対策本部・特殊戦術隊・第四課。 アニメオリジナルの組織で原作である『喰霊』には登場しない。
放送開始直前までは、アニメ雑誌や公式ページで「彼らを中心にしてシナリオが展開されていく。」と発表されていたが、第1話でまさかの全員死亡。実は主人公の強さを際立たせる為に設定された大掛かりなフェイクであった。
当作品が発表された当初は「特戦四課である観世トオルを主人公としたシナリオ」であると発表され、実際1話も彼らがメインの活躍をしていた。が、1話のラストにおいて彼らは退場。早い話、盛大な釣りである事が判明した。
諫山黄泉(いさやまよみ)は、テレビアニメ『喰霊-零-』の真の主人公。心霊業界で70人以上を殺害し、悪霊となった元超災害対策室所属エージェント。宝刀「獅子王」とそれに宿る 霊獣・鵺「乱紅蓮」を使役する。 『喰霊-零-』では主人公。当時は高校2年生の17歳。黒髪ロングヘアーの美少女。1話のラストで特戦四課を全滅させる。「あきらめなさい」と言い、ヒロインと観世トオルも瞬殺する。
「ゼットン二代目」「2代目ムルチ」などの残念な二代目怪獣は、たいてい「かませ犬」になる
ゼットン二代目は『帰ってきたウルトラマン』の最終回に登場したバット星人が養殖したゼットン。初代ゼットンに比べてあまりにもみすぼらしい外見。ファンからの蔑称は「ゼッ豚」・「ゼットソ」など。
「ゼットン」の肩書とその実態とのギャップから見事なまでのヘタレキャラを確立しており、「ダメな子ほどかわいい」ということか、一部から妙に愛されてしまっている。
「ゼットーン」ではなく、「グオー」という唸り声を上げる。
「初代の美しさに比べ、うすぎたない。体もブヨブヨだ」(ケイブンシャ『怪獣ものしり百科』)
などと散々な書かれ様。なんという養殖失敗例。
『帰ってきたウルトラマン』最終話の冒頭では、郷秀樹(ごう ひでき)の悪夢として初代ゼットンの美しい姿の映像(『ウルトラマン』最終話からの流用)が流れるため、2代目ゼットンのみすぼらしさが一層引き立ってしまう。
ゼットン二代目は、ウルトラマンを翻弄した初代ゼットンの技として有名な瞬間移動もバリアもなく、単なる脳筋怪獣に成り下がっていた。あの最強のゼットンが、どうしてこうなった。
『ウルトラマンタロウ』第27話「出た!メフィラス星人だ」に登場した「メフィラス星人二代目」。かつてウルトラマンとしのぎを削った初代メフィラス星人の弟で、エンペラ星人に仕える智将メフィラスの兄。あまりの弱さから、別の宇宙人がメフィラス星人に化けたという説も存在する。
自動販売機に仕込んだマンダリン草を使って地球の子供を虚弱児童にしようと企んだり、「卑怯もラッキョウもあるものか!」という如何にも頭の悪そうな迷言を吐いたりと、一般的には「小悪党」「出来の悪い弟」として知られている。
当時の児童誌では、ヤプール達からは 「しまった。メフィラス星人の弟だから、もっと頭が良くて強いのかと思ったが、まるでだめだ。タロウに負けるのは当たり前だ。」とあっさりトカゲの尻尾扱いされた挙句、タロウ本人からも「マンに聞いたメフィラス星人よりずっと弱いや。頭も悪いし、ストリウム光線にも弱いんだ。」 と語られている。

ムルチ二代目(ウルトラマンA) 特撮のかませ犬界のスーパースター。新たに出現した生物兵器・超獣の強さを分かりやすく伝えるために、蛾超獣ドラゴリーに一瞬で引き裂かれて殺されてしまった。
「帰ってきたウルトラマン」に登場する「初代ムルチ」はファンの間ではトラウマ怪獣として有名。 初代ムルチが登場した回は、帰ってきたウルトラマンの第33話「怪獣使いと少年」。
この話は人種差別・偏見・迫害といった非常に重いテーマを扱った作品であり、通称『11月の傑作群』にも数えられているほか、ウルトラ史上最大の問題作と言われることもしばしば。
「ウルトラマンA」に登場した「2代目ムルチ」は、メトロン星人Jr.とドラゴリーと一緒になってウルトラマンAに攻撃を仕掛けるのだが、突進攻撃をした際に誤ってドラゴリーに激突してしまう。そして、逆上したドラゴリーによって体を引き裂かれてしまう。
ドラゴリーの腕の怪力によってムルチはアゴを裂かれ、さらにアゴが裂かれた勢いで腹の肉が大きくえぐれ、ついでに片足をもぎ取られるという凄まじく惨い死を遂げる。
「超獣」(ドラゴリー)は「怪獣」(ムルチ二代目)より強い!という事を視聴者にわかりやすい形で印象付けた。ムルチ二代目は見事なかませ役を果たした。
ムルチの初代はストーリー的なトラウマ(鬱)を、ムルチ2代目はビジュアル的なトラウマ(グロ)を視聴者に与えた。
特別出演の「ウルトラ兄弟、特にゾフィー隊長」(昭和ウルトラシリーズ)
ゾフィーは、宇宙警備隊の隊長にしてウルトラ兄弟の長男。兄弟の中でも屈指の実力を持つ。対峙した相手が揃いも揃って強敵だった事もあるのだが、単独で怪獣を倒した事が一度もなかった。
バードンの火炎放射の恐ろしさを、身をもって視聴者に伝達している燃えすぎなゾフィー隊長。おかげでヘタレと呼ばれてしまうことも。

ヤプールの陰謀にはまったウルトラ兄弟。最強の宿敵「エースキラー」の強さが際立つ。視聴者は絶望感いっぱいになった。『ウルトラマンA』第14話「銀河に散った5つの星」に登場。

タイラントの強さを引きたてるために、やはりやられる海王星で偵察していたゾフィー兄さん。タイラントは『ウルトラマン』から『ウルトラマンA』までに登場した怪獣の部位を組み合わせた容姿の怪獣。『ウルトラマンタロウ』第40話「ウルトラ兄弟を超えてゆけ!」で初登場。

バードンに虐殺されるゾフィー兄さんの自己犠牲的な活躍で、バードンの絶望的な恐ろしさがトラウマとして視聴者に植えつけられた。『ウルトラマンタロウ』第17話「2大怪獣タロウに迫る!」から第19話「ウルトラの母 愛の奇跡!」までに登場。

ヒッポリト星人の恐ろしい強さ。ウルトラ兄弟がやられることで、視聴者(子供たち)は震え上がった。『ウルトラマンA』第26話「全滅! ウルトラ5兄弟」、第27話「奇跡! ウルトラの父」に登場。
再生怪人はかませ犬になることが多い。再生怪人の扱いはかなり適当。

仮面ライダーやスーパー戦隊などの特撮ヒーロー番組に登場する「再生怪人」はかませ犬になることが多い。強かった怪人がその他大勢の戦闘員の一人に成り下がる。
仮面ライダーやスーパー戦隊などの特撮ヒーロー番組に登場する、一度倒された悪の組織の怪人が再生手術や暗黒の儀式により復活した存在が再生怪人。
再生怪人は能力が退化していたり、主人公たちが強くなったりして、結局噛ませ犬に終わる場合(例:ヒーローたちが命を懸けてやっと倒せるレベルの強さの超強豪怪人が、通常形態の必殺技であっさり死ぬなど)が多々ある。
再生怪人の弱体化現象について、早瀬マサト氏が執筆した小説『仮面ライダーEVE』では「ライダーたちは以前戦った怪人の能力や弱点をすでに熟知しており、かつライダー間でそのデータを共有しているため、相対的に再生怪人が弱く見える」と説明されている。
ビッグワン(ジャッカー電撃隊)「一度倒された相手など、俺達の敵ではない!!」 (百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊)
マグマ星人 ザムシャーの強さを見せるためのかませ犬に。ザムシャーも後にかませ犬に。
マグマ星人は宇宙の星々を荒らし回る邪悪な宇宙人。配下の双子怪獣のブラックギラスやレッドギラスと共に、ウルトラマンレオの故郷の獅子座L77星を滅ぼした実力者でもある。ただし、単独での戦闘能力はそれほど高くなく、実戦経験がまだ浅い頃のレオに圧倒される程度であるため、双子怪獣が優勢になった時にしか参戦しない。
『ウルトラマンレオ』第1話「セブンが死ぬ時!東京は沈没する!」および第2話「大沈没!日本列島最後の日」に登場。 地球の防衛についていたウルトラセブンを退け、復讐に燃えるレオと戦う。ウルトラシリーズ屈指のトラウマ回。

「ザムシャー」の強さを見せるためのかませ犬役として2体の「マグマ星人」が登場したが、あっさり殺される。
「ウルトラマンメビウス」第16話「宇宙の剣豪」より
マグマ星人のウルトラマンメビウスでの再登場が決定した理由が「ザムシャーの強さを見せるため」というあまりにもひどいもの。
マグマ星人は持ち前の邪悪さを生かし、ザムシャーとの戦いでは1対1と見せかけてもう1体が不意を突くという卑怯な戦法も駆使するが、その作戦は片方を倒されることでいとも簡単に破られ、2体ともザムシャーに斬殺される。

しかし宇宙の剣豪「ザムシャー」もラスボスの暗黒宇宙大皇帝「エンペラ星人」のかませ犬にすぎなかった。上には上がいる。
「ウルトラマンメビウス」第49話「最終三部作Ⅱ 絶望の暗雲」
エンペラ星人は、ウルトラシリーズに登場する宇宙人で、光の国のウルトラ族の最大の宿敵であり、ウルトラシリーズに一つの区切りをつけることになるラスボス。ウルトラマンメビウス第48話「最終三部作I 皇帝の降臨」~第50話「最終三部作III 心からの言葉」に登場。
歴代ウルトラシリーズでも屈指の強さを誇り、ウルトラ兄弟級の強敵が複数相手でもその場から全く動かずに撃破するだけでなく、一度は主役のウルトラマンを完全に死滅させるという衝撃的な事を成した。
「余は暗黒の支配者、エンペラ星人。ウルトラの父よ、光の者達よ。ついに3万年前の決着を着ける時が来た。」

暗黒宇宙大皇帝「エンペラ星人」は想像を絶する強さ。ザムシャーとヒカリの二人がかりでも全く歯が立たない。
「ウルトラマンメビウス」第49話「最終三部作Ⅱ 絶望の暗雲」
エンペラ星人は、強力なサイコキネシスを使用でき、その場から一歩も動かずにウルトラマンヒカリとザムシャーを触れる事無く吹き飛ばしている。

エンペラ星人の攻撃からGUYS基地を庇ってザムシャーが盾となった。光となり消滅するザムシャー 「ウルトラマンメビウス」第49話「最終三部作Ⅱ 絶望の暗雲」
ザムシャーは『ウルトラマンメビウス』第16話「宇宙の剣豪」で初登場。オオシマ彗星上でマグマ星人兄弟を瞬殺し、その後に自分を倒して名を上げようとしていたバルキー星人を地球に降下した後に斬り捨てる。
「ウルトラマンメビウス」第49話「最終三部作Ⅱ 絶望の暗雲」では、ザムシャーはウルトラマンヒカリ(ハンターナイト・ツルギ)と共闘してエンペラ星人に挑むも全く歯が立たず、最後はGUYS基地を庇ってメビウスから伝えられた「守るという事」の意味を理解し、戦死した。
ザムシャー「これが・・・守るということなのだな・・・・・・メビウス。」
「ザムシャー!!!」
超獣「オイルドリンカー」 宇宙大怪獣「アストロモンス」のかませ犬に。
オイルドリンカーは、ヤプールの生み出した超獣の生き残り。ヤプール人が作り置きしていた野良超獣か、巨大ヤプールの破片や怨念から誕生したかは現時点では不明。
宇宙大怪獣アストロモンスと戦うも、格闘戦ではほぼ一方的にボコボコにされてしまう。起死回生を掛けて角で突き刺そうとしたところ、アストロモンスの腹部のチグリスフラワーに突っ込んでしまい、そのまま捕食されてしまった。
超獣「オイルドリンカー」は、タロウ第1話にて、「ウルトラマンタロウの敵である「大怪獣」は、前作のウルトラマンA時代の「超獣」より強い」という世界観を視聴者に分かりやすく示すための典型的なかませ犬となった。
キン肉マンに登場する人気のかませ犬キャラ
ビッグ・ボンバーズ(キン肉マン)は、カナディアンマンとスペシャルマンのコンビ。登場当初こそ実力者扱いだったのだがロクに戦闘シーンが描かれるでもなく、話がプロレス漫画から悪行超人退治に映るにつれ「弱体チームだと、その言葉取り消せーっ」→返り討ち→国辱超人のレッテルを貼られる。以降も、最早やられるのが通過儀礼レベルに。
キン肉マンビッグボディが率いるチーム「強力チーム」は、キン肉マンスーパーフェニックスが率いるチーム「知性チーム」と戦った。
1回戦の知性チームとの対戦では、マンモスマンに3敗1分、キン肉マンスーパーフェニックスに1敗という無様な結果に終わっている。 さらにその1分は、マンモスマンがフェニックスをビッグボディと戦わせるために一芝居うってわざと相打ちになった片八百長であり、実質マンモスマン一人で片が付いていた。
「なにが知性だ!」(中略)「グオゴゴゴ」「ノーズフェンシング!」「ギャアーッ!」(中略)「オ…オレにもよくわからないんだ。強力の神にそそのかされてムリヤリ出場させられたんだーっ」といった顛末によりあえなく全員K.Oされた。
ウォーズマン(キン肉マン)は、残虐超人から正義超人に転向してからは、どう見てもギャグキャラのステカセキングに一瞬でやられるわ、バッファローマンに倒されるわ、悪魔六騎士編では舞台装置扱い、タッグ編でも情けない悲鳴を上げて敗北、王位継承編ではザ・マンリキを倒すも結局最強レベルの超人のかませ犬になり、最終決戦では出番さえなかった。
アルデバラン (聖闘士星矢)「巨漢で美形じゃない敵=かませ」の図式。
アルデバラン (聖闘士星矢)は、同作で「巨漢で美形じゃない敵=かませ」の図式を体現した悲劇の漢。 「かませ牛」なる悲劇の称号をファンから得る。
牡牛座のオックスは、アルデバランより前の世代の同星座担当だが、アルデバラン以上のかませ牛っぷりで散った。
防衛チーム(ウルトラシリーズ他巨大ヒーローもの) 巨大ヒーローの引き立て役。
防衛チームは、特撮作品によく登場する武装組織。ウルトラシリーズでの防衛チームは、怪獣を迎え撃つべく戦闘機で出撃→怪獣に撃墜される→脱出あるいは救出のためウルトラマン登場というのがよくあるパターン。苦労して編み出した作戦や新兵器が怪獣に通用せず、やはりウルトラマンの出番となる展開も多い。
単独で怪獣を倒す戦果を挙げたり、ウルトラマンを援護してピンチを救う事もあるので必ずしも毎回かませ犬である訳ではない。
【名曲】帰ってきたウルトラマンのBGM「ワンダバ」
ワンダバとは、ウルトラシリーズ等の特撮番組に登場する防衛組織が出動する時に使用される、特定の曲想を有するBGMの総称。ワンダバの起源は『帰ってきたウルトラマン』(1971年)のBGM(関係者の間の呼称は「M-3」)だと言われている。
帰ってきたウルトラマンの最終回のMATの戦闘シーン。
剣崎順の対戦相手の「Mr.ホワイティ」(リングにかけろ)

Mr.ホワイティ(リングにかけろ) 車田正美先生の作品では、この顔系はだいたい「かませ犬」。スーパースターの剣崎順にワンパンで瞬殺された。
『リングにかけろ~日米決戦編~』第10話「スーパースター」
剣崎順(けんざきじゅん)は「リングにかけろ」のスーパースター。「リングにかけろ」におけるもう一人の主人公的ポジションで、主人公高嶺竜児の終生のライバル。
剣崎の対戦相手の「Mr.ホワイティ」(リングにかけろ)は、強敵のような思わせぶりな描写が山のように盛り込まれたが、いざ試合が始まると剣崎にワンパンで瞬殺された。
fateシリーズのランサーはかませ犬になりやすい。
fateシリーズにおいてセイバー、アーチャー、ランサーは三大騎士と呼ばれ、比較的強力な英霊が呼び出されるといわれています。そしてセイバーは主人公のサーバント。アーチャーは主人公自身ともう一人はラスボス(エミヤ・ギルガメッシュ)、zeroではラスボス(ギルガメッシュ)という非常に重要な役割にあります。
ランサーはセイバーやアーチャーと比べると重要度は落ちているため、物語を盛り上げる自由な戦略的なキャラとして、主人公とラスボスの魅力の引き立て役=かませ犬役になってしまいます。
主人公でも黒幕でもないランサーの自害で悲劇的なかませ犬感が高まっています。黒幕の言峰綺礼とラスボスのギルガメッシュへの視聴者の憎しみを集め、強さも示すいいかませ犬になってしまう宿命にあるのです。
Fateシリーズにおけるランサーの基本幸運値はEのため、薄幸イメージが強い。『stay night』の兄貴は自害ながらもカッコよく散った。 しかし『Zero』のランサーは可哀そうなことになった。

日常系のFateシリーズ作品「カーニバル・ファンタズム(Carnival Phantasm)」などでは、完全なかませ犬のネタキャラ化。「ランサーが死んだ!この人でなし!」
FATE本編キャラ同士の何回見ても飽きないギャグストーリー作品のカーニバル・ファンタズム(Carnival Phantasm)では、ランサーは完全にかませ犬のネタキャラ化。
毎回、Fate/stay nightのランサーが様々な方法で死ぬ際に「ランサーが死んだ!」と発せられ、「この人でなし!」と返すのがお約束である。

ランサーは、バゼットさんとのイチャイチャ振りにイラッときたカレンにマグダラの聖骸布でスマキにされ札束をノドの奥まで突っ込まれ窒息。「carnival phantasm extra/episode 13 ラディカルカレンちゃん」より
ランサーをののしるカレン「忙しい?はっ、かませ犬役が偉そうな口をきくようになったものね」
カレン「口答えするんじゃありません」
ランサーを札束ビンタして新たな快楽に目覚めるカレン
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