
ゴブリン退治だけに専念するストイックで寡黙な青年の活躍を描いている『ゴブリンスレイヤー』のあらすじ、登場人物、見所のまとめです。本格的なダークファンタジーなので、ゴブリンの卑劣かつ残虐な行為、ゴブリン退治の描写はハードでシリアスなグロ展開になっています。現在放送中なので随時更新。
『ゴブリンスレイヤー』 ハードなダークファンタジー
最下級モンスターであるゴブリンのみを狩る冒険者・ゴブリンスレイヤーの活躍を描く作品。ジャンルはハイファンタジー及びダークファンタジー。ゴブリンの残酷な描写が特徴。
熟練の冒険者でも場合によっては死に至る可能性がある中、新米の冒険者では経験不足もあって舐めてかかるがゆえ、ゴブリンたちの餌食となってしまう。そのような社会において、決して油断せず、様々な技巧や知識を駆使し、そしてただ淡々とゴブリンのみを狩る存在として、ゴブリンスレイヤーが描かれる。
伝説や英雄になれないキャラクターの苦闘や死闘、生活など世界観が明確に描写されると共に、雑魚モンスターの定番ながら「一般人では対処できない冷酷且つ狡猾な敵」として再定義されたゴブリンによる容赦のない残酷な描写など、既存のイメージを打ち破る衝撃的一作として知られる。
TVアニメ『ゴブリンスレイヤー』第2弾PV
TVアニメ『ゴブリンスレイヤー』2018年10月放送!!
原作シリーズ累計200万部突破!
(C)蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会
ゴブリンスレイヤー ゴブリン退治だけに専念。銀等級の冒険者。
「小鬼(ゴブリン)を殺す者」の通り名通り、最弱級モンスターとされるゴブリンのみを専門に狩り続け、銀等級の冒険者として認められた戦士。
評価にも報酬にも無頓着で、ゴブリン退治と聞いただけで報酬額を確認せずに引き受けてしまうので周りに呆れられたり怒られることもしばしばである。
ゴブリンスレイヤー「ゴブリン退治だ。場所は水の街。報酬は1人金貨1袋。来るのか来ないのか好きにしろ」
ゴブリンスレイヤー「ゴブリンだ。依頼はあるか?」
寡黙でぶっきらぼうな淡々とした口調が特徴で、「そうか」「そうなのか?」「ああ」「いや」といった言葉だけで会話する癖がある。
「そうか」
「他を当たれ。ゴブリン以外に用はない」
「理解はできる。だが世界が滅びる前にゴブリンは村を滅ぼす。世界の危機はゴブリンを見逃す理由にならん」
「そうかならば受けよう。どこだ?数は?巣の規模は?シャーマンやホブは確認しているか?」
ゴブリンスレイヤーは「辺境最強」の槍使い、「辺境最高」の一党を率いる重戦士との対比で「辺境最優」と称されることもある。
「次だ。突入する際の手順は?」
「えっと…可能なら火を焚いて燻ったりして追い出します。巣穴の中は危ないから」
「そうだ。踏み込むのは他に手がないか時間がないか確実に皆殺す時だけだ」
俺は世界を救わない。ゴブリンを殺すだけだ。
ゴブリンを確実に倒すために練習を重ねて鍛えてはいる。ゴブリン殲滅に対して常軌を逸するほどの執着を持つ一方、ゴブリン以外の怪物に対しては関心が薄く名前すら覚えようとしない。
「暗い所が見えるのですか?」
「まさか。練習をした。奴らの喉の高さを狙って」
「練習って…どれくらい…!?」
「たくさんだ」
「想像力は武器だ。それがない奴から死ぬ」

第7話で瀕死の重症を負ったゴブリンスレイヤーだったが、剣の乙女と女神官の二人による処女同衾の奇跡(リザレクション)・『蘇生』によって回復する(第8話)。ゴブリンスレイヤーの体は全身傷だらけ。
ゴブリンスレイヤーの5人パーティー
ゴブリンスレイヤーと、その仲間達の女神官(地母神の神官)、妖精弓手(ハイエルフのレンジャー)、鉱人道士(精霊使いのドワーフ)、蜥蜴僧侶(リザードマンの僧侶)による活躍が描かれる。
女神官 地母神の神官。ゴブリンスレイヤーと行動を共にする少女。相棒的立場。
ゴブリンスレイヤーとパーティを組む地母神の神官。
神殿で育った孤児で、独立するにあたって冒険者となることを選んだ。最初の冒険で彼女を残してパーティー3名が全滅したところをゴブリンスレイヤーに救われた。 ゴブリンスレイヤーに助けられてからは彼のゴブリン退治に付き添うようになり、徐々に彼のことを知っていく。
やや臆病ながら健気で慈愛に満ちた少女であり、虜囚がどんなに汚されていても躊躇なく救護し、人間・NPCの区別なく死者の冥福を祈るなど、聖職者に相応しい性格の持ち主。
「臭いを消す必要がある」
「血の臭いには慣れておけ」
「はい…」
最初は仲間が次々に殺害・凌辱される姿を見た末にゴブリンに狙われた恐怖で失禁してしまったほどであったが、ゴブリンスレイヤー達と冒険を重ねる中で成長してゆく。
使用可能な奇跡は、物語開始当初は《小癒(ヒール)》《聖光(ホーリーライト)》。後に《沈黙(サイレンス)》《聖壁(プロテクション)》、鋼鉄等級に昇格したあたりで《浄化(ピュアリファイ)》も加わる。奇跡の回数は3回。
ゴブリンスレイヤーが第7話で重傷を負った際には、剣の乙女は、女神官に手伝ってもらった上で処女同衾の奇跡(リザレクション)・『蘇生』(瀕死からの回復であって、死者蘇生は存在しない)を試みる(第8話)。
処女同衾の奇跡『蘇生』のためには処女と共に一夜を過ごす必要がある。そのため女神官がゴブリンスレイヤーに添い寝していた。
妖精弓手 銀等級。ハイエルフのレンジャー。
森人(エルフ)の中でも妖精に近いとされる「上の森人(ハイエルフ)」の野伏(レンジャー)。銀等級。鉱人道士や蜥蜴僧侶と行動を共にする。鉱人道士とはよく言い争いをする仲。
当初は多くの冒険者と同様にゴブリンスレイヤーを軽んじていたが、共に行ったゴブリン退治の後は彼を気にかけ、鉱人道士・蜥蜴僧侶と共に彼のパーティーメンバーとなる。
女神官とは冒険を通じて仲の良い姉妹のような関係を構築している。
エルフ「あなた私のこと嫌いでしょ」
ゴブリンスレイヤー「選り好みはしない」
鉱人道士 銀等級。精霊使いのドワーフ。
鉱人(ドワーフ)の精霊使い(シャーマン)。銀等級。妖精弓手や蜥蜴僧侶と行動を共にする。
ゴブリンスレイヤーの無骨な態度を気に入っており、初対面から彼を評価した珍しい人物。
蜥蜴僧侶 銀等級。リザードマンの僧侶。
蜥蜴人(リザードマン)の神官。銀等級。妖精弓手や鉱人道士と行動を共にする。誇り高い武人であり、ゴブリンの非道な行いを目の当たりにした時は鉱人道士共々怒りを隠さなかった。
ゴブリンスレイヤーから(彼が居候する牧場で作られた)チーズを貰って食した時に「甘露!」と声を上げるほど大いに気に入り、以降、度々チーズに舌鼓を打つ姿が恒例となる。
牛飼娘 ゴブリンスレイヤーの幼馴染。
明るく元気な娘で、胸が大きく肉感的な身体を持つが当人はあまり意識していない。寝るときは下着を付けない。物語開始時点からのゴブリンスレイヤーの数少ない理解者であり、彼に好意を抱いている。
ゴブリンスレイヤーにとっても彼女と過ごす日常は大切なものとなっている。ゴブリンスレイヤーが冒険を終えて辺境の街へ戻ってくると、決まって最初に自身のいる牧場へと足を運んでおり、冒険から帰ってきた彼を優しく出迎えている。
受付嬢 冒険者ギルドの窓口担当の女性。
いつも笑顔で優しい。物語開始時点からのゴブリンスレイヤーの数少ない理解者であり、彼に好意を抱いている。数は多いが、熟練者は参加せず、新人では失敗することも多いゴブリン退治を率先してくれるゴブリンスレイヤーに深く感謝している。
ギルドの職員であり、至高神の司祭でもある女性。仕事が暇なときには本を隠しながら読んでいる。《看破(センス・ライ)》の奇跡が使用可能。受付嬢とは都の研修の頃からの付き合いで、現在も同僚である。
辺境の街の冒険者
槍使いは鍛え抜いた肉体が強さを表すような青年。銀等級。魔女と行動を共にする。
軟派。「辺境最強」の異名をとる冒険者。受付嬢に恋慕しており、自分の功績を誇ったり声を掛けたりしているが、毎回かわされてしまい、彼女に信頼されているゴブリンスレイヤーを一方的にライバル視している。共に同行する魔女に対しては頼りになる仲間だと信頼を寄せているが、好意を持っている事に気付かない朴念仁な所も。
魔女はスクロールの書き換えなど、当初からゴブリンスレイヤーに協力している人物で、周りの状況をよく観察している。
重戦士は見掛け倒しにも見える重装備でも平然と振る舞う厳つい顔立ちの男性。銀等級。女騎士らと共に5人組の一党を組む。
故郷をゴブリンスレイヤーに救って貰ったことがあり、そんなに悪感情を抱いていない。次世代育成として、少年斥候達を鍛えている。
女騎士は銀等級。重戦士のことが好きで、十分な美人だが、女冒険者特有の引け目がある。
冒険者となって数ヶ月の新米冒険者。2人とも白磁等級。少年斥候や少女魔術師の様に重戦士達に鍛えられている。ジャイアントローチとの戦いで失った剣を取り戻すべく、ゴブリンスレイヤーのアドバイスを参考にして、新米戦士は棍棒を武器にして再度挑み、ジャイアントラット等を撃退していき、最終的には剣を飲み込んだジャイアントローチを撃退し、取り戻すことに成功した(第5話)。
剣の乙女 金等級第2位 水の街の至高神の大司教
西方辺境一帯の法を負って立つ人物、至高神に愛されし大司教。10年前蘇った魔神王を打ち滅ぼした第二位の冒険者。
伝説に導かれし勇者ではなく人の内より現れ出た至上の存在。それこそが剣の乙女。
「お願いします。どうか私どもの街を救ってはいただけないでしょうか?」
過去に冒険者として駆け出しの頃失敗し、ゴブリンたちに陵辱された挙句に両目を焼かれるという凄惨な経験をしている。
その後遺症で、失明は辛うじて免れたものの視力が大きく衰え、輪郭を認識する程度しかできなくなり、その身体も一見白く傷ひとつない綺麗な肌をしているが入浴などで体温が上がるとゴブリンに穢された時の傷痕が全身に浮かび上がる。ゴブリンによる陵辱がトラウマとなっており、ゴブリン相手では恐怖で戦えないが、親しい間柄の者でもこの事実を知る者は多くない。
地下水道に潜んでいたゴブリンたちはゴブリンスレイヤーの一行に殲滅されるが、状況を訝しんだ彼に対面で剣の乙女自身による情報操作を指摘される。剣の乙女はそれを認めるも彼は咎めることはせず、剣の乙女の悲惨な経験を聴いても同情することはなかったが、ただ、ゴブリンが出たなら自分がたとえ夢の中でも殺しに行くとだけ告げる。その答えに救いを見出した剣の乙女は、去っていく彼の背中に涙ながらに愛を告白し、彼を慕うようになった。
剣の乙女は、ゴブリンの群れに襲われ救出されるまでの数ヶ月間、ゴブリンたちに陵辱されたという凄惨な過去を経験している。 それ以来ゴブリンに対して恐怖の余り戦えないほどのトラウマを抱く様になり、毎晩その悪夢にうなされている。しかも、英雄視されている自分が最弱のゴブリンに怯えている事など立場上公に明かすことも出来ず、それが輪をかけて彼女を苦しめている。
帰還したゴブリンスレイヤーから真相を隠していた事を問われ、彼女は全てを打ち明けた。そんな彼女に彼は咎めも同情もせず、「ゴブリンが出たなら呼べ」「たとえ夢の中でもゴブリンなら俺が殺してやる」ただそう告げて彼女の心を救う。
以来、毎夜安らかに眠れるようになった彼女は、前よりも精力的に活動を行う一方で、自分の悪夢を打ち倒してくれた勇者にも勝る希望(ヒーロー)にぞっこんになり、彼絡みの案件になると途端に乙女回路がフル稼働を始めるようになった。
勇者のパーティー(勇者・賢者・剣聖) 本編の裏で黒幕などを退治している。
主に作中で描写されているのはゴブリンスレイヤーを初めとする辺境の冒険者達なので、勇者は、基本的にはエピローグで事件の黒幕や敵の置き土産などをさっさと片付けていくポジションになっている。
孤児院を出て冒険者となるも、当初から呪文を連射できるなど規格外の能力を持っていた。そして遭遇した魔王の幹部をゴブリンの親玉程度の存在だと思い、ちょっと追い詰められるが偶々手にした聖剣を手に入れて討ち果たしたことで「勇者」となった。
魔神の手下「何故我らが教団の潜伏場所が…!」
勇者「直感で!」
勇者はゴブリンスレイヤーとは対照的にこれでもかと神の寵愛と恩恵に恵まれた人物で、規格外なレベルの才能・幸運・精神力を生まれ持っている。ちなみに女の子であり、剣聖(CV:戸松遥)と賢者(CV:井上ほの花)の2人を併せ、女性3人の一党を組んでいる。
賢者「あなたたちの企みは既に発覚している」
剣聖「もはや逃れることはできぬと知れ」
ゴブリンの残虐な行為 ハードでシリアスなグロ展開。トラウマ級の鬱展開も。
この作品に登場するゴブリンは一般的なファンタジー世界を舞台とする小説やゲームに登場するものとほぼ同じであるが、世界観に立脚してリアルに描かれる。1匹なら力自慢の村人でも倒せるほど弱いが、群れをなして残忍狡猾なやり口で冒険者たちを陥れる存在であり、油断すれば村を滅ぼすことすらある脅威として描かれる。

ゴブリンに攫われた娘を助け出すため、女神官と新米の冒険者たちがゴブリン退治に赴くが・・・ゴブリンたちの餌食となってしまう。
『ゴブリンスレイヤー』第1話「ある冒険者たちの結末」
助け出された娘たちが慰み者にされたことを儚んで神殿に入ったことも。仲間を失った冒険者が故郷に引き篭もったことも。
アニメ化決定当初から、ゴブリンの残酷な描写への規制が懸念されていたが、第1話では洞窟内なので影の部分が多いものの、誤魔化さず、ありのままを描いたため、初見者だけでなく原作既読者も驚きを隠せなかった。
熟練の冒険者でも場合によっては死に至る可能性がある中、新米の冒険者では経験不足もあって舐めてかかるがゆえ、ゴブリンたちの餌食となってしまう。
ゴブリンの性格は極めて残忍かつ身勝手で、自分達の悦楽の為に標的となった人物を拷問したり食料としたりする他、女の場合は強姦する(場合によってはその後に殺害するか、もしくは後述の「孕み袋」にする)などの行為を好む。
討伐報奨金も低く玄人からは獲物扱いされず新人冒険者等から侮られる事が多い。しかし、素早い動きに悪知恵が利き、暗闇でも視える目と優れた嗅覚を持って絶えず闇間から徒党を組んで襲ってくるため油断は禁物で、実は最も多くの新人殺しとなっている存在でもある。
ゴブリンの性別は雄しか存在せず繁殖には人間やエルフ等の他種族の雌を必要とする。それらは「孕み袋」と呼ばれ道具扱いされる。産まれるのは全てゴブリンとなる他、妊娠期間は人間より極めて短く成長も早いため、1つの巣に3~4人も孕み袋が居れば、短期間のうちに軍勢ができる程の危険性がある。ゴブリンは子供といえども危険でしかも相手への恨みを決して忘れずに知恵を付けていくため、ゴブリンスレイヤーは一切の躊躇無くゴブリンの子供も処分している。
ゴブリンスレイヤーの壮絶な過去・回想シーン:復讐のために戦うゴブリンスレイヤー。
ゴブリンスレイヤーの過去について詳細は不明だが、両親を亡くして姉(声 – 上田麗奈)に育てられるも、10年前に故郷の村をゴブリンに滅ぼされた挙句に姉を惨殺される一部始終を目の当たりにし、その後5年間「先生」によって鍛えられたことが語られている。辺境の街に現れたのは5年前だという。
ある日突然自分たちの住処が怪物たちに襲われたと考えてみろ。
そう、ある日突然自分たちの住処が怪物どもに襲われる。奴らは我が物顔でのし歩き友人を殺し家族を殺し略奪して回る。
他にも例えば自分の姉が襲われ嬲り者にされ玩具にされ殺されたとする・・・
その光景を初めから終わりまで隠れて息を殺して見続けていたとする。
許せるわけがない。武器を取りとにかく報復してやろうと行動に移す。
探して追い詰め、襲い掛かり、殺して殺して殺していく。もちろん上手くやれる時もあれば失敗する時もあるだろう。
ならば次はどう殺せばいいか何日、何か月と考え続ける。思いついた考えを片っ端から試す。そうしているうちに楽しくなってくる。
勇者たちは「魔神王」を倒す
勇者の女の子は、ゴブリンスレイヤーの物語において、各巻の幕間に登場し活躍している『勇者』の称号を持った只人(ヒューマ)の少女。勇者の証とされる聖剣を所有している。
聖剣によって勇者に選ばれ魔神王を倒した功績によって、冒険者としては歴史上において10人目となっている最高位『白金等級』の地位を持っており、自身と同じく階級の高い女性の冒険者である剣聖、賢者の二人とパーティーを組んで活躍している。
本来の主人公であるゴブリンスレイヤーが、各ストーリーでゴブリンをぶっ殺しまくっている傍ら、彼女はもっぱら剣聖や賢者と共に裏で暗躍する黒幕などと戦っている。数多くの勝利を収め輝かしい功績を叩き出し続けている彼女だが、これでもまだ15歳のうら若き乙女である。
勇者である彼女の率いる一派は、冒険者達の間では有名な存在となっており、彼等の会話の中で様々な武勇伝が語られている模様。
魔神王
世界の存亡に関わる存在は定期的に出現するらしく、一般に最上位の白金等級冒険者とは、魔神王とその軍勢を倒すことを期待されている存在である。10年前にも「六人の英雄」が倒した1体がいる。
『ゴブリンスレイヤー』第11話「冒険者の饗宴」
百匹を超えるゴブリンの襲撃を予見し、ただ「逃げろ」と言い出すゴブリンスレイヤー。だが牛飼娘は牧場に踏みとどまると言う。彼は冒険者ギルドに集まっていた冒険者達に牧場の防衛への参加を求める。懸命の依頼にまず槍使いが、続いて普段からの仲間達と魔女が応える。さらには受付嬢の説得に応えた支部長からも「ゴブリン一匹に金貨一枚」の懸賞金が出て、居合わせた他の冒険者達も決起する。その夜、遂にゴブリンロード率いる大軍が押し寄せる。だが事前にゴブリンスレイヤーが立てた作戦が功を奏し、大勢の冒険者達は的確にゴブリン軍に対応し殲滅する。劣勢を見て取ったゴブリンロードは大型種に冒険者達を押しつけて逃走するが、その目の前にゴブリンスレイヤーが立ちはだかる。
『ゴブリンスレイヤー』第12話「ある冒険者の結末」
他の上級冒険者たちによって上位種のゴブリン達が次々と討ち取られていく一方で、ゴブリンスレイヤーとゴブリンロードとの決戦が始まる。知力体力共に並みのゴブリンを凌駕するロードの猛攻の前にゴブリンスレイヤーは剣を折られ倒されてしまう。止めを刺そうとしたロードだったが、女神官による《聖壁(プロテクション)》の二重掛けに挟まれ押し潰される。拙い言葉で命乞いをして隙を突こうとするロードの喉にゴブリンスレイヤーは折れた剣を突き当てて息の根を止める。
ゴブリン軍を全滅させた冒険者達がギルドで祝杯を挙げる中、ゴブリンスレイヤーは自らの本来の願望として「冒険者になりたいんだと思う」と語る。彼やギルドからの報酬を手にする冒険者達の中、女神官は彼に兜を取ってほしいと願う。それに応えてゴブリンスレイヤーが兜を脱ぐと、周りの冒険者達は祝杯を放り出して彼の素顔を一目見ようと周りに集まってくる。

テレビアニメ版では、槍使いとゴブリンロード軍のゴブリンチャンピオンとの一騎打ちのシーンが追加され、敵の武器である鎖付き鉄球の鎖上を疾走するなど常人離れした動きを見せた。
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