
特撮テレビドラマ「スーパー戦隊シリーズ」は、ウルトラシリーズや仮面ライダーシリーズなどと比べて、比較的コミカルな作風のためトラウマになるような鬱展開は少ないですが、1980年代から2000年代を中心に有名なトラウマ回をまとめています。スーパー戦隊シリーズのトラウマ特集の第一弾。作品数が多いため、複数回に分けてまとめていきます。
『百獣戦隊ガオレンジャー』第31話『百獣戦隊、全滅!!』
『百獣戦隊ガオレンジャー』は放送当時大変人気があり、金子昇(ガオレッド)と玉山鉄二(ガオシルバー)は本作品への出演によって注目され、後のメジャー路線での活躍の足掛りとなった。風太郎を演じた有岡大貴は放送当時は子役として活動していたが、後にジャニーズ事務所に移籍し、2007年よりアイドルグループHey! Say! JUMPのメンバーとして活動している。
第31話『百獣戦隊、全滅!!』は、レッドとシルバーを除く4人が命を失うという衝撃的な展開となった。
明快なストーリーとも相まって老若男女を問わず多くの視聴者に支持された『百獣戦隊ガオレンジャー』は、日曜の朝としては異例の2桁の視聴率をたたき出すほどの人気を獲得した。特に最高視聴率はテレビ朝日の同時間帯における最高記録を20年ぶりに塗り替えた。児童向けの番組でありながら、年齢層を問わない支持を集め、各種メディアなどで話題となった。また放送終了後も根強い人気があり、2011年の『gooランキング』の『夢中になったスーパー戦隊シリーズは?』のアンケートでは、ランキング1位に輝いた。
ウラ究極体は、千年の邪気を取り込んだことで醜悪な姿になったウラだが、「この世で一番美しい究極の体」と自負し、本人は気に入ってる模様だった。戦闘力が大幅に向上し、レッドとシルバーを除く4人を本当に殺した。レッドとシルバーを圧倒するものの、最期はガオイカロスの前に屈し、千年の邪気が消えて等身大に戻ったところに破邪百獣剣を受けて倒された。
ウラ究極体「まずはガオブルー、お前からでおじゃる。」
電撃がガオブルーの全身を駆け巡り、スーツやマスクは大爆発する。 ガオブルーのマスクが破壊され、素顔が見えたガオブルーの姿が・・・。
無念にもガオブルーは死んだ。ガオブラックが祈るが、決して目を開けることはなかった。悲しみに耽るガオレンジャーたち。だが、ウラ究極体の猛攻は止まらない。地面に崩れ落ちたイエローとブラックのポケットから宝珠が零れ落ちる。ガオズロックでは屍を前にテトムが泣き崩れていた。

鷲尾 岳(わしお がく) / ガオイエロー(演:堀江慶)、牛込 草太郎(うしごめ そうたろう) / ガオブラック(演:酒井一圭)

ガオブルーを殺され、怒りに燃えたガオブラックとガオイエローが攻撃をしかけるが・・・腹部に強力な攻撃を受けて、地面に崩れ落ちたイエローとブラック。
現在のスーパー戦隊シリーズでは、これほどまでのスーツ爆発とヒーローの敗北劇は表現できないでしょう。
『五星戦隊ダイレンジャー』第50話「行くぞォォッ」 ゴーマ幹部や黒幕が泥人形だった。

『五星戦隊ダイレンジャー』第50話「行くぞォォッ」 「シャダム中佐」が全ての黒幕だった。ガラ・ザイドス・ゴーマ十五世はシャダムが作った泥人形達であった。しかし、何と彼自身も泥人形だった・・・衝撃的なラスト。
シャダム中佐は、『五星戦隊ダイレンジャー』に登場するゴーマ族の日本侵攻を任務とするゴーマ3幹部のリーダー格。常にガラ中佐、ザイドス少佐と行動を供にしている。
終盤ではゴーマ15世や他の幹部の泥人形を作って操っていた黒幕だったことが判明する。
ガラ中佐は、「五星戦隊ダイレンジャー」に登場するゴーマ族強硬派三幹部の一人。
本物のガラは6000年前の戦いで戦死し、昇天。天上界でクジャクと和解している。 現代の戦いに参戦していたガラはシャダム中佐によって作られた泥人形であった。
ゴーマ15世は、「五星戦隊ダイレンジャー」第20話より登場。6000年前からゴーマ族を統括する立場にある「ゴーマ」とも呼称される、ゴーマの支配者。ゴーマ皇帝の証である大地動転の玉を持っている。額に第3の目を持ち、それにより世界の全てを見ることができる。
「ゴーマ十五世、元の土に帰れ!」とシャダムが言うと、ゴーマ十五世の腕は崩れ落ち、シャダムは大地動転の玉を手にした。
シャダム「6千年前の戦いの時、ゴーマ族とダイ族は死力を尽くして戦い、両方とも滅んだ。その時、貴様も本当は死んだのだ!幸い俺は生き残ったが、復活したゴーマで皇帝にはなれなかった。元老院がうるさくてな!そこで俺はお前という操り人形を作り、魂を吹き込み、裏からゴーマを操り始めたんだ!この日が来るのを楽しみに待ちながらな…。」
実は6000年前の戦いで既に死んでおり、現在の彼はシャダムが泥人形に魂を吹き込んだものである。シャダムは何度か彼に調整を施していたが、気付くことは全くなかった。最後はその事実をシャダムに告げられ自分の正体に驚愕、死の間際に居合わせたダイレンジャーに助けを求めながら、泥人形に戻って崩れ去った。
シャダム中佐は、終盤ではゴーマの方針を保守派に変えようとする道士嘉挧と王位の座を巡って決闘し、彼を殺害。王位継承の条件が十分に揃ったため、用済みとなった十五世を泥人形に戻し、遂にゴーマ十六世となる。
劇中でシャダム中佐は、ゴーマ15世、ガラ中佐、ザイドス少佐の泥人形を作っていたことを明かしている。
泥人形はシャダム中佐が使用したゴーマ族の妖術。魔力を帯びた品物とおぼしき目玉を核として泥、土から作った人形に死亡したゴーマ族、ダイ族などの魂を宿すことで生前の姿を取らせて蘇らせることができる。
ゴーマ16世となった彼はゴーマ族の頂点に立ったかに思われたが、実は彼自身も何者かの作った泥人形であった。
シャダムも自分まで泥人形だったことを全く知らなかったようで、最後は亮に助けを求めながら崩れ去った。その際、残った残骸の目玉が意味ありげに光っていたものの、彼を作ったのが何者であるのかは最後まで明かされることはなかった。
『鳥人戦隊ジェットマン』第18話 恩人の女性を躊躇なく殺すラディゲ。

『鳥人戦隊ジェットマン』第18話 ラディゲは、特撮史上屈指の外道な悪役。恩人の女性を躊躇なく殺すラディゲ。ラディゲを演じていた舘大介氏が多大な風評被害を受けた。
『鳥人戦隊ジェットマン』第18話は、スーパー戦隊シリーズ史上屈指の悪役の非道が描かれたストーリーであり、ラディゲを演じていた舘大介(現在の芸名は舘正貴)氏が「こんな役を演じるくらいなら降板した方がマシだ!」と本気で番組からの降板を申し出るという事態が起きた。
(ラディゲの)数々の悪虐非道な行動は、演じていた舘大介(現在の芸名は舘正貴)氏すらも台本の読み合わせの際に思わず顔を顰め、監督やスタッフに対して「流石にこれはやり過ぎだろう」「もう少し穏便にできないのか?」と抗議する事も珍しくなかったそうだ。
特に、ラディゲがジューザに記憶を消されて人間にされていた間に世話になっていた恩人の女性を殺害してしまう第18話の台本を読んだ際には、流石に我慢できず「こんな役を演じるくらいなら降板した方がマシだ!」と激昂して、本気で番組からの降板を申し出るという事態が起きたが、ラディゲの役の重要性故に途中退場が許されなかった事もあり、製作スタッフからの必死の説得の末に、渋々演じる事となった。
『鳥人戦隊ジェットマン』第17話にて、バイラム幹部内で調子に乗ってたラディゲ様を諭すがごとく、過去の侵略戦争で行方不明になっていたバイラムの本来の首領・女帝ジューザが帰ってきた。
トラン「はぁーあ。参ったなぁ。ジューザ様が、生きてたなんて」
マリア「裏次元伯爵と謳われたラディゲが、あんな女に額ずくとは」
ラディゲ「違う!このラディゲ、今更ジューザの元で働くつもりはない。必ずこの手で奴を倒す。奴がセミマルを産み落とす前に」
ジューザ「愚かなラディゲ、この私を裏切るとは。どれだけ目をかけてやったか忘れたのか!お前には最も屈辱的な罰を与えよう!人間の姿になり、虫けらのように生きるのだ!!」

ラディゲ 「死ぬな!生きてくれ!君は死んではならない人間だ!!」 一時的に記憶喪失となったラディゲが心を通い合わせた女性・早紀。世話になっていた恩人の女性。
早紀は身の危険も顧みず、彼に 「人間に戻って!」 と涙を流して懇願する。
早紀「私は知ってる。あなたは戦いなんかできる人じゃない。あなたは優しい人。愛を知っている人…。」
ラディゲは、記憶喪失中にお世話になった女性に戦いを捨てるように説得されると、ご自身のためらうような仕草にロマンスを期待した視聴者を嘲笑うかのごとく、次の瞬間には女性を冥界送りに。
ラディゲ「愛だと、馬鹿な。このラディゲがそんな愚劣な感情を持つと思うのか!」。ラディゲはそう言って、秘剣ブラディゲートから放たれる青い炎で早紀を焼き殺してしまった。
人間にされていた間に世話になっていた恩人の早紀を躊躇なく焼き殺したラディゲ。あまりにも鬼畜の所業、ラディゲの外道っぷりに視聴者は唖然となった。特に、ラディゲと早紀の淡いロマンスを期待してしまった視聴者は、絶望のどん底に叩き落とされた。
第18話で、一時的に記憶喪失となったラディゲが心を通い合わせた女性・早紀を殺害するシーンには、演者の舘自身はかなり抵抗があり、何とか彼女が死なないように出来ないか と監督や脚本家に自ら訴えた。だがラディゲの残虐さを描写するのに必要なシーンだと説得され、 やむを得ず折れた。
その後、舘氏はなんとか降板する事も無く1年間ラディゲ役を演じきったものの、やはりラディゲの起こした外道の数々(特に上記の第18話の件や、第47話でトランザを廃人にした件)によって当時のファンや子供達から凄まじい非難や反感を買う事となり、近所の子供からは通る度に石を投げられるなど風評被害に苦しめられる事となった。
この舘氏の一件を真摯に受け止めた東映側が、顔出しで悪役を演じる事による俳優へのリスクと、スーツアクターの操演と声優のアフレコによる『着ぐるみ系幹部』の方が、人間ではない悪役と子供達からも認識されやすい事を考慮した上で、風評被害対策も兼ねて顔出し幹部をできるだけ控えめにし、着ぐるみ系幹部を前面に押し出す姿勢をとるようになったと言われている。
『鳥人戦隊ジェットマン』第47話「帝王トランザの栄光」 トランザがラディゲに廃人にされる。
トランザ「馬鹿な・・・この俺が・・・帝王トランザが・・・」 トランザの本当の悪夢はここから始まる・・・。地面に這いつくばり、トランザは自らの敗北を受け入れられないでいた。
ラディゲ「ハァッ!!」 妖剣・ブラディゲートがトランザの左手の甲を突き刺す。
ラディゲ「トランザ、俺の名を言ってみろ!」
トランザ「アァァァァ!!ウァァァ・・・ラ、ラディゲ!」
ラディゲ「何ィィッ!?トランザ!俺の名を言ってみろッ!!」
トランザ「ラ、ラディゲ・・・!」
ラディゲ「何? “ラディゲ” だとぉぉぉぉッ!?」
トランザの心はとうとう折れた「ウァァァ・・・ラ、ラディゲ様ぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!」
トランザ「ラディゲ様ぁぁぁぁぁぁ」
ラディゲ「ふふふ・・・そうだ」
ラディゲは満足し、更にこう言い放ち去っていった。
「そうだ!だが殺しはせん! 人間として生きながら 一生俺の名を恐れるんだッ! ハハハハハ!」
車椅子に乗った患者は、変わり果てたトランザの姿であった。口からは涎がだらしなく垂れている・・・衝撃的なトランザの末路。
医師「ひどいもんだよ、脳神経がズタズタにやられている。一生あのまんまだそうだ・・・」
精神崩壊したトランザ「ウワアアアッ!助けてくれ!許してくれ、許してくれえぇぇぇぇぇ〜ッッッ!!!!!」
隔離病棟に戻る途中、ラディゲへの恐怖に怯え絶叫しながら突如トランザは暴れ始めた。
『超新星フラッシュマン』第50話『さらば!故郷の星』 反フラッシュ現象。
超新星フラッシュマンは、1966年、地球に改造実験帝国メス配下のエイリアンハンターが襲来した際に、改造実験の生命体サンプルとして誘拐された子供達の中の五人がフラッシュ星人によって救われ、フラッシュ星で保護・成長した若者達。
養父母の元で育てられた彼らは、20年後の1986年、地球にメスの魔の手が迫っていることを知り、三機のマシンとスペースシップを奪い地球へ帰還、超新星フラッシュマンとなって改造実験帝国メスの野望に立ち向かう。
フラッシュ星で育った者は強靭な戦士だが、フラッシュ星を長期間離れると「反フラッシュ現象」を発症し他の星の環境に適応出来なくなり、やがて命を落としてしまう。
反フラッシュ現象のため、1年程度しかフラッシュ星を離れることができない。フラッシュマンたちは、故郷の国なのに地球では1年程度しか暮らすことができないという悲しい致命的な弱点を持っている。
やっとで故郷の地球に帰ってきたのに、その地球にいられない……平和な地球で暮らせない……本当に切ない最終回でした。
ダイの「地球よ願わくばこれ以上俺たちを苦しめないでくれ」
このセリフが印象的ですね。地球を守るためにフラッシュマンは戦っているのに反フラッシュ現象で地球に拒絶される。
地球を去るフラッシュマン。
サラ「いつか必ずこの地球に戻ってくる!」
ダイ「フラッシュ星の科学なら、それがきっとできるはずだ!」
フラッシュマンの5人は、故郷の地球で反フラッシュ現象により徐々に弱っていく体で、一層激しさを増すメスとの戦いだけでなく、生命維持のためフラッシュ星へ帰還するタイムリミットを背負うことになってしまった。タイムリミットが迫る中、サラが時村博士の娘と判明するが、メスを壊滅させるために全て時間を使いきってしまい、念願の親子の再会は果たせなかった。フラッシュマンは、いつか再び戻ってくると誓いながら地球を離れるのだった。
『獣拳戦隊ゲキレンジャー』 邪悪すぎる黒幕の「ロン」(無間龍)
『獣拳戦隊ゲキレンジャー』は、敵側にもドラマ性があったことから、敵側の理央とメレの2人のキャラクター人気が高まり、最終回前に2人が死亡した際にはファンの間からその死を惜しむ声も多く聞かれたという。
メレは、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』に登場する敵幹部の一人。自分を蘇らせてくれた理央に深い愛情を抱き、部下やゲキレンジャー達には冷たい態度で接するが、理央の前では可愛い乙女になる。
終盤でようやく理央と心が通じ合い、ゲキレンジャーと和解したのも束の間、ロンが正体を現した無間龍に噛み砕かれ、理央の腕の中で消滅した。
ロン(獣拳戦隊ゲキレンジャー)の正体は不死の龍『無間龍』にして本作の黒幕。
不死の身ゆえに「退屈だから世界を滅ぼそう」程度の動機で手のこんだ策略を巡らし、そのために多数の人が傷つき涙を流す様を「いいリアクション」とあざ笑っていた。
神とはいえ外道の所業である。
理央の捨て身の攻撃で跡形も無く消し飛んだかと思ったら何事も無かったかのように現われたくらいなため、本当に不死身なのである。 ある意味スーパー戦隊史上最も質の悪い存在である。
理央(りお)は、敵側の主人公で、臨獣殿の現当主で臨獣ライオン拳の使い手。「強くなること」のみに固執している。 腹心であるメレに好意を寄せられているが、彼女には素っ気ない態度で接していた。
改心した彼はわざとレツとランに倒されることで自らの過ちにけじめを付けようとしたが、メレが先にロンに倒され、彼もまたロンに自爆攻撃をしかけ死亡する。
理央(りお)「メレ、俺もすぐにいく」
『海賊戦隊ゴーカイジャー』 邪悪すぎる悪役「バスコ・タ・ジョロキア」

『海賊戦隊ゴーカイジャー』第47話 相棒の宇宙猿サリーを爆死させ攻撃利用する。屈指の外道悪役「バスコ・タ・ジョロキア」。バスコを演じる「細貝圭」氏が風評被害を受けるほど。
バスコ・タ・ジョロキアは、『海賊戦隊ゴーカイジャー』第15話から登場する宇宙海賊。かつてはマーベラスとともに赤き海賊団に所属する仲間で、当時は料理係を務めておりマーベラスとも仲が良かったが、宇宙最大の宝を独占するためにザンギャックと内通し、アカレッドたちを裏切っている(第16話)。
見かけや口調とは裏腹に冷酷かつ残忍な性格の卑怯者であり、他人は誰も信用しておらず、相棒のサリーですら手駒としか思っていない。手口は用意周到で用心深く、いかなる状況でもほとんど余裕を失わない。「何かを得るためには、何かを捨てなきゃ」という信念を持ち、目的のためなら卑劣な手段も厭わない。敵対関係となってからもマーベラスのことは昔と同じく「マベちゃん」と馴れ馴れしく呼び、格下に見ているが、彼の成長を素直に認めてもいる。最後の対決において、マーベラスがアカレッドから自立したことを知ると、「マーベラス」に呼び方を改めた。

バスコは、相棒の宇宙猿サリーをマーベラスを巻き添えにした上で爆死させた。
相棒の宇宙猿サリーをマーベラスを巻き添えにした上で爆死させた。サリーも結局は利用しているに過ぎず、信頼しているわけではなかった。
第47話で巨大戦闘疑似生命体が全滅すると(作戦とはいえ)サリーを銃で傷つけ、更にゴーカイジャー側に寝返るのも計算ずくで、お守りと称したペンダントに仕込んでいた爆弾を起動させ、マーベラスを巻き添えにした上で爆死させた。
バスコがマーベラスを騙し討ちで生死不明に追いやると同時に相棒サリーを捨て駒にした第47話の放映日(2012年1月22日)には、都内で細貝の写真集販売記念イベントが行われ、会場では細貝の姿を見つけた子供達が泣き叫んだり、罵倒するなどして一時大騒ぎとなり、細貝は身の置き場のない中でイベントを行う羽目になった。
細貝氏本人としては、バスコのあまりの外道っぷりに、「ゴーカイジャーやレジェンド戦士を苦しめる度にどんどん子供達から嫌われていく」と嘆いており、とあるファンイベントで直接子供達と触れ合う機会があった際にも、当然子供達からは怖がられ、「来ないで!」と号泣しながら拒絶する子供や、目を合わせるなり凄まじい形相で睨みつけてきたり、蹴りを入れてこようとする子供が後を絶たず、進んで寄ってくる子供はほとんどいなかったという。ちなみに細貝氏曰く「その日はショックのあまり、立ち直れなかった」らしい。 その一方で「子供から石を投げられる覚悟で演じている」と語ったこともある。
『爆竜戦隊アバレンジャー』 仲代壬琴(アバレキラー)に関するエピソード全般。
『爆竜戦隊アバレンジャー』は、スーパー戦隊シリーズ初の地上デジタル放送作品、並びにテレビ朝日の六本木ヒルズの新本社から放送された最初の作品でもある。
アバレキラーは、スーパー戦隊でありながらほとんど敵としての登場であり、テレビシリーズにおいて4人と共闘したのは第43話後半、46 – 48話のみだった。
アバレキラーは、『爆竜戦隊アバレンジャー』に登場する戦隊シリーズとしては初の本格的なダークヒーローである。仲代壬琴がダイノマインダーで変身する、5人目の戦士。 高速移動を駆使した戦法を得意としている。
追加戦士のアバレキラーは、正規のスーパー戦隊の戦士でありながら、ほぼ全編に渡りアバレンジャーと敵対するという異色の存在として描かれた。
実は彼もダイノガッツに惹かれていた一人だったが、爆竜3体が先にパートナーを見つけてしまいアバレンジャーとして選ばれなかった。偶然ダイノマインダーを入手し、医師を辞め戦いを「ゲーム」としてアバレンジャーに挑戦する。変身した当初は、拒絶反応が起き、重傷を負っていた。第30話からはエヴォリアンを率いることになるが、体内にアナザーデズモゾーリャの邪命因子が宿っており、才能をもたらし彼の人生を歪めたと判明。それを知った彼はエヴォリアンと決別、改心して「5人目のアバレンジャー」となる。
【動画】『爆竜戦隊アバレンジャー』第20話 アバレキラーは、アバレンジャー達の名乗りを『ダサい』と一蹴するばかりか、名乗りを上げている最中に攻撃を叩き込む
アバレキラーは、名乗りを上げている最中(アバレッド「アバレ!あぁぁぁああああ!」)に攻撃を叩き込むという「ヒーローもののお約束」をぶち破る凶悪な戦法を披露した。シリーズ前代未聞のことだった。
第48話で自らのダイノガッツと、他の4人からもらったダイノガッツで体内の邪命因子を取り除く。しかしそのために不死身の力を失ってダイノマインダーも制御できなくなってしまい、トップゲイラーとともに宇宙で死亡する。
『超電子バイオマン』第10話「さよならイエロー」
『超電子バイオマン』は、1984年(昭和59年)2月4日から1985年(昭和60年)1月26日までテレビ朝日系列で全51話が放送された。
小泉 ミカ(こいずみ みか) / イエローフォー(初代)は、バイオマンのサブリーダー的ポジションにあったが、仲間を救うため、反バイオ粒子を用いたバイオキラーガンの犠牲となり、凄絶な最期を遂げる。

スーパー戦隊シリーズ初のイエローヒロインが一方的に敵の攻撃の犠牲になる展開。女性戦士史上初の「戦死」扱い。
イエローフォーだけが反バイオ粒子エネルギーの一方的な被害者となる。
イエローフォーは、バイオキラーガンを用いたメイスンの攻撃で致命傷を負いながらもバイオキラーガンの反バイオ粒子を全て使い切らせることに成功。カメレオンカンス撃破後に息を引き取り、イエローフォーの姿のままで葬儀が行われた。
イエローフォーを演じていた矢島が「スタッフと駆け落ちして失踪」という都市伝説(真相は不明)が発生した。
戦隊側は、阪本良介(郷役)と矢島由紀(ミカ役)以外は芸歴の浅い新人で構成されていた。しかし第7話以降のアフレコを前にして矢島が突然降板。このような状況下で制作された第10話では、矢島演じるミカは終始イエローフォーの姿のまま戦死扱いになり、埋葬シーンでも採石場にてスーツ状態のまま弔いが行われ遺影も飾られていない。降板理由は不明であり、JAC側からも正式な発表・説明はされていないが、その後、バラエティ番組に出演した牧野美千子(ひかる役)と太田直人(真吾役)にて、矢島が番組途中で失踪していたこと、千葉でいわゆるオナベとして働いているところに出くわしたことを語っている。
恐竜系戦隊の追加戦士は殉職する
スーパー戦隊シリーズの中でも、恐竜系戦隊の追加戦士が殉職してしまう法則がある。
賢神トリン / キョウリュウシルバー(初代)(獣電戦隊キョウリュウジャー)、ドラゴンレンジャー/ブライ(恐竜戦隊ジュウレンジャー)、アバレキラー/仲代壬琴(爆竜戦隊アバレンジャー)が作中で殉職をした。
賢神トリン(けんじんとりん)は、「獣電戦隊キョウリュウジャー」に登場する、かつて獣電竜達を率いて、デーボス軍と戦った人物。
ブレイブ45にて、ソウジにフェザーエッジを託した後、ダンテツの手にかかり死亡する。ダンテツの裏切りは大地の闇を破壊するために「トリンを正義の魂のまま地獄に送る」という地球が下した決断によるものだった。
トリンを完全に消滅させることが出来るのはダンテツのみ…。
地球の決断をダンテツから聞いたトリンはそれを受け入れ、自ら彼の手にかかり大地の闇へ落ちていったのだ。
その後宇宙から帰還したダイゴと再会を喜ぶキョウリュウジャーの前に黄金色の英霊として出現。ラミレス、鉄砕と共に強き竜の者達を見送り消滅。
トリンは『作中で殉職』しつつも、最終回まで完走するという異例の扱いとなった。
ブライは、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』に登場するティラノレンジャー / ゲキの兄でドラゴンレンジャーに変身する、力の戦士。17話から登場。
スーパー戦隊シリーズ初のレギュラー化した6人目の追加戦士で、これ以降スーパー戦隊シリーズの定番となった。
最期はゲキにドラゴンアーマー、レンジャーアームレット、獣奏剣を託し「地球を守り、子どもたちを守ってくれ」と頼み、死を迎えその後消滅した。
ミドレンジャーが拷問を受け心臓停止してしまい磔にされる。
『秘密戦隊ゴレンジャー』は、1975年4月5日から1977年3月26日まで、NET(現・テレビ朝日)系列で毎週土曜19:30 – 20:00(JST)に全84話が放送された、NET・東映制作の特撮テレビドラマおよび作中で主人公たちが変身したヒーローのチーム名。
秘密戦隊ゴレンジャー第5話「みどり色の怒り 不死身ガス人間」(1975年5月3日)
ミドレンジャーは得意のブーメラン攻撃(遠近用万能武器ミドメラン)が当たらず、毒ガス仮面の毒ガスミサイル攻撃を食らってしまう。
口を割らず激しい電流拷問を受け続けるミドレンジャーはぐったりとしてしまう。磔にされるミドレンジャー
ゴレンジャーチャージは第5話で使用。心肺停止となったミドに対し、4人が右手を掲げてそれぞれの色の光線を放ち、復活させた。書籍『秘密戦隊ゴレンジャー大全集』では、スーツに流れる電流を利用したものと推測している。
2代目キレンジャー・熊野大五郎の最期。
カビを使って金属を腐食させる新兵器「カビカX」を開発したイーグル研究陣。だがそのカビカXを熊野のミスでカンキリ仮面に奪われ、太郎が負傷してしまう。責任を感じて、単身カンキリ仮面からカビカXを取り戻そうとする熊野だったが…。
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